なまの日記

人生に迷ってる人の日記

すずめの戸締まり ネタバレ感想

見てきました。

悪くは絶対ないんだけど、めちゃくちゃ良くもないというのが正直な感想です。

 

星を追う子供に近い作品になってるなーって思いました。

冒険スペクタルみたいな派手なアクションが入っていて、

そういえば新海監督ってこういうのも好きだったって思い出した。

 

ジブリリスペクトなんだろうけど、

リスペクトが前に出すぎててあまり好きではないんですよね…

異世界につながるドアとか、星がきれいな草原とか、長髪のイケメンとか

道具になる呪いとか…

ハウルじゃん(笑)

 

あと新海監督作品はいつも

切ない恋がストーリーに入ってくるのですが、

それも今回はあまり感じられなかった。

新海作品らしさがないって思った人もいるかもしれない。

 

でも切ない恋は一応あります。

今までの作品はそれが男女の恋だったけど、

今回は母と子の愛情がそれだと思ってます。

 

新海監督は男女の恋に隔たる”距離”を

ずっと描いてストーリーを作ってきました。

ほしのこえ」なら物理的な距離、「君の名は」なら時間。

「すずめの戸締り」は母と子の間に死と生という隔たりがあります。

 

なので今回は切ない恋というテーマは一応ありますが、

それは母と子なので、

すずめの戸締りは親子愛の話だったってことだと思ってます。

 

いや、普通にすずめと草太の切ない恋だったと言ってもいいんですが、

僕には、なんですずめが草太を好きになったのかよくわからなかったんです。

草太に関しては、すずめを好きなのかもよくわからない。

 

ロードムービーで旅の中で複数の人物に会って別れを経験していくんですが、

そのそれぞれのパートごとに二人が協力し合って距離を縮めていく。

旅の過程で好きになっていくのを感じさせたかったんだと思うけど、

うまくいってるとは言えないんじゃないかなあ…?

 

もっと二人の距離がぐんと縮まって、二人がドキッとするシーンが

あってよかったと思う。恋愛してるようには見えなかったから。

 

そもそも災害が起こった原因は、封印を解いたすずめのせいなので、

自分で起こした事件を自分で解決しても、盛り上がりに欠けると感じました。

封印されてたダイジンを救ってより良い状態に着地するのなら良かったのですが…

むしろ切ない恋をしてたのはダイジンなのでは…⁉

 

アクション、音楽が大迫力だったので

そっちをやりたかったんだろーなー(笑)

って気持ちをすごく感じる作品でした。