なまの日記

人生に迷ってる人の日記

オッペンハイマー ネタバレ(史実)感想

初日に見てきました。

 

ノーラン監督は私の中で刺さる作品と刺さらない作品が

はっきり分かれてるんですが(ダークナイトインターステラーは人生ベスト級)

オッペンハイマーは、、、刺さらなかったかなあ、と。

 

そもそも何回も見ないとわからない映画なので

1回の鑑賞で評価するのはよくないなって思うのでまた見に行きます。

 

史実を元にした映画なので

ネタばれも何もないのですが、

時系列が過去と現在を行き来し、二人のキャラの視点を分けて

話が進行するので、とても複雑でわかりにくい映画になっている。

キャラの相関図を見て頭に入れていくことを強く推奨します。

私は次々登場するキャラ名と専門用語の多さで

話についていくのに必死で、3時間という長さもあり、

かなり疲れました笑

 

しかし、時系列をいじるのはノーラン監督らしいやり方なのと

話は複雑になりますが、テンポよくカットが切り替わる飽きさせない演出は本当にうまい。

 

万人には薦めづらいけど、ノーラン映画が好きな人は絶対見てほしい。

そんな映画でした。

 

原爆について日本側の視点がほぼないという批判については

そのとおりで、被爆者の描写について不十分な印象でした。

というか、意図して避けたのではないかと思いました。

日本側の視点が不十分なことに気づかないわけないですから。

 

じゃあなぜ日本側の描写を避けたのか

ノーラン監督はアメリカ人です。そして完璧主義者。

仮に、日本の視点から苦痛や恐怖をどれだけウェットに描写したとしても

やっぱり物足りないものになってしまうと思うんです。

うそっぽくなってしまう。

間違った日本観のハリウッド映画の多さからわかるように、

日本人が見て違和感のない日本をつくるのは海外の人には難しい。

しかも、原爆というセンシティブな題材なので中途半端にはできない。

 

逆に言うと、それだけノーラン監督は日本側に被爆した方々がいることを

重く考えているということではないでしょうか。

中途半端になるよりは、赤狩りといった

別の方向へプロットを動かしていったのではないかと思いました。